帰ってきたヘラクレス |
ホテルの庭のオレンジ |
まずはアンタルヤ博物館のペル
ゲ遺跡の出土品がすばらしい。
特別展示はニューヨークメトロポ
リタンから上半身を返還されたも
のを、保存していた下半身と合
体した、ヘラクレスの彫像。返還
したアメリカのことを褒めている ような展示である。 |
知り合ったタクシーの運手は「欧米先進国はトルコの遺跡の宝物を
多数略奪しており、返還されるべきだ」と本気で怒っていた。言い分
も一理あるが学術的に光を当て遺跡の発掘・保存にも貢献したのは
先進国の研究者であり、難しい問題であろう。トルコの町はどこに行
っても大きな二本の塔を持つモスク(ジャミイ)がある。塔はメッカの |
ほうを向いており一日5回塔に取り付けられたスピーカらか独特の節回しでコーランの読経が流れる。
なかなかの美声であり、音量はとにかくでかい。これで時計がなくても時刻がわかる。終日フリーであるが
現地のツアーは客が少なく催行されない。仕方なく割高のタクシーをチャーターするが、料金は1日で
70ユーロと、チップ5ユーロで日本人の感覚ではまあまあ安い。近郊のペルガ遺跡の案内を頼んだが、
観光客相手のタクシー運転手は英語も出来る。トルコ訛りと日本語訛りの英語で何とか通じる。トルコの
西側エーゲ海・地中海側にこんな大きな遺跡がたくさんあることは知らなかった。来てみると感心する
ことが多く、3000年( もっと古いのもある)の歴史の流れの一端を感じ取ることができて大変面白い。 |