2010年度「菱の実会」旅行  (文・土屋朋之さん 写真:土肥基良さん)

「知覧・指宿・桜島・霧島」の旅

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5月26日
男性22名女性14名、8組の夫婦、59歳から89歳の年齢構成の
菱の実会旅行参加者36名は福山駅、7時14分発ひかり541号
で博多駅に8時14分に到着した。福岡駅前に待機していた、
若杉観光バスの「888」と縁起のよいナンバーのバスで9時5分
に博多駅前を鹿児島へ向けて出発した。曇り空だが天候に恵ま
れ最高のスタートとなった。
福岡空港を左手に見ながら、大宰府ICより九州自動車道に
入り、15分で久留米ICをすぎて、左側に耳納連山を右側に
平成新山が眺められた。30分程で福岡県の大牟田市から、
熊本県の南関町に入り、昔の関所の大きな木製の門が山の
登り道の入り口に建っているのが見えた。南関町は手延べ
ソーメンの産地で、細いのが特徴だそうだ。

1時間ほどで、上流の山鹿市の灯篭祭りで有名な菊池川を
渡り、道路の両側にメロン栽培のビニールハウスが並ぶ熊本
市に入る。ビニールハウスでのスイカの栽培は4月で終了し
ているそうだ。北熊本SAで休憩後、熊本ICを過ぎるころから
日が照りだす。御船ICを過ぎて、河童が住んでいたという伝
説の緑川の444mの橋を渡り、九州自動車道で一番長い肥
後トンネル6340mを通過した。山江SAには肥後トンネルか
ら掘り出した貫通石が設置してあった。
山江SAから15分ほど走ると九州自動車道で二番目に長い
6260mの加久藤トンネルに入る。中に熊本県と宮崎県の県境があり
天井に虹が見える珍しいトンネルである。
トンネルを出て、えびのJCTからすぐ鹿児島県に入り、20分足らずで
鹿児島空港を見つめる西郷隆盛像の後姿を眺めながら通過する。
5分ほど走り加治木JCTを過ぎてすぐ右手の山裾に「龍門の滝」が見
える。幅43m、落差46mの日本の滝百選に選ばれた滝とのこと。
滝から15分程走り鹿児島北ICから鹿児島市内に入り12時45分に城
山のふもとにある、温泉ホテル中原別荘に到着して、昼食に出た大
椀料理に驚き、結構おいしい料理に舌鼓を打ちながら、食事を楽し
んだ。 昼食後はホテルの近くにある、島津斉彬を祀った、
照国神社や、軍服姿の西郷隆盛像や小松帯刀像などを散策して、
時間を過ごした後 、 甲突川河畔にある、「維新ふるさと館」の地階の
維新体感ホールで大勢の小学生と「維新への道」というスライドを見
て1階の展示物を見学する。その後1時間ほど指宿スカイラインを走
り、「知覧特高平和会館」へ行く、途中茶畑や明日訪れる桜島や霧
島連山がよく見えた。また、平和会館へ向かうみちの両側には、亡く
なった特攻隊員1206名と同数の灯篭が続いていた。平和会館前の
広場には特攻隊員の立像や飛行機の実物模型、母親の慈愛あふ
れる立像などが設置されていた。 平和会館の中では、特攻隊員の
写真や、直筆の手紙、特攻隊員の母として慕われた特高おばさん鳥
浜とめさんのビデオ等を見て当時の特攻隊員の心情を推察して、心
を打たれる。外には、特攻隊員が2〜3日泊まって
出撃の前夜に壮行会が催された、三角兵舎の実物
大の建物が杉林の中に設置されていた。
約1時間10分の見学を終えて、篤姫の父島津忠
剛の今和泉島津家のあった生見海岸を南へ1時
間走り午後5時45分に1日目の宿舎の「指宿フェ
ニックスホテル」へ到着した。ホテルは眼下に山川
港が一望出来、周囲にブーゲンビリア、ハイビスカ
ス、カイコウズ(海紅豆)などの花が咲き乱れ、芝生
や木々の緑に囲まれた、美しい環境にあった。
温泉と砂蒸し風呂で1日の疲れを癒した後、食事とお酒と、カラオケで大いに盛り上がり、最後には、仲居
さんが「鹿児島おはらぶし」踊ってくれ、おおいに盛り上がって1日目の宴会を終了した。
5月27日
朝7時半からバイキングの朝食を食べて、8時30分
にホテルを出発して226号線を南へ、途中、白煙を
上げている硫黄ケ島やイモ畑や開聞岳の美しい姿
を眺めながら20分程して池田湖に到着した。池田湖
は火山の陥没で生まれた、周囲19Kmの九州最大
のカルデラ湖で大ウナギが住んでおり大きいもので
は胴回り50〜60Cm、長さ1.5〜2mもあるそうだ。
湖畔で全員で記念写真を撮り、水槽の大ウナギを見
学して池田湖から226号線を鹿児島へ向かい、
35分で旅の駅魔猿城へ到着し、45分間買い物し
たり、お茶のサービスを楽しんだ。
魔猿城を出て市内を走り、昨日の昼食場所の中原
別荘や、照国神社、鶴丸城跡などを通り桜島
フェリー乗り場に到着し、11時30分発のフェリーに
15分乗り桜島に着いた。フェリーからは、噴煙を上
げる桜島の火山の地肌が見えた。
12時から50分間桜島レストランで昼食をとる。昼食
後バスに乗車した時、太陽の周囲に虹の笠が出来
ているのを発見、虹が火山噴火を余地する自然の
不思議現象だったことを知る。 そこから、溶岩台地の間を通る国道を
20分ばかりで有村溶岩展望所に着いた。噴煙を上げる南岳がすぐ近
くに見え、桜島の火山の荒々しい山肌が迫ってくる。大隈半島や
鹿児島湾が眼下に展望できる。
展望所の周囲は噴火で流れ出た溶岩で埋め尽くされた台地となって
いる。真珠湾攻撃の軍艦に見立てて、急降下の訓練が行われたとい
う、軍艦島を見て、30分程で福山町の黒酢の坂本醸造へ到着し
黒酢を熟成している壷畑の見学で、試飲、30分過ごす。
坂本醸造から1時間で、16時に霧島神宮に到着した。3つの鳥
居がある参道には霧島の神々が宿られるという「招霊木」(マガタ
マノキ)や国歌に詠まれている「さざれ石」などがあり、境内には
樹齢800年で南九州の杉の祖先とも言われる、杉の御神木「霧
島メアサ」や幹が四角で竹の子が秋に生える「四方竹」などある、
拝殿はあざやかな朱塗りで左右対称の建物で菊の紋章が正面
にあり、位の高い神社であることを示している。坂本竜馬も
新婚旅行でここを訪れているそうだ。霧島神宮から20分ほどで2日目の宿舎「霧島国際ホテル」に到着し
た。周囲は温泉地らしく、白い煙があちこちから昇っていた。早速硫黄臭のする温泉に入浴して1日の疲
れを流してから、宴会場に集まり、食事とお酒とカラオケで 大いに盛り上がり最後は1日目と同じ「鹿児島
おはらぶし」を大勢で踊って散会となった。
5月28日
8:45にホテルを出発してえびの高原に
向かう。新緑の間を20分ほど走り、標高
1200mの足湯の駅「えびの高原」に到着
する。ミヤマキリシマが丁度満開でピンク
の可憐な花が一面に咲いており、 南側
に標高1700mの韓国岳が聳えている。
散策中に鹿に出合ったり、写真を撮った
り、足湯を楽しんだり、各人各様の時間
を過ごし9時40分にえびの高原を出発
する。標高1000m程の高原を抜け40分ほどで小林ICから宮崎自動車道、えびのJCTから九州自動車
道、12時過ぎに熊本の水前寺公園に着いた。 水前寺公園は阿蘇の伏流水が湧水して作った池を中心
とした桃山式円遊庭園で、東海道五十三次を模していると云れ、富士山を模した築山の芝生の緑がとても美しかった。その富士山を背景に全員で記念写真を撮影した。池の周囲を散策すると梅園、能楽殿、古
今伝授の間神水「長寿の水」など、いろいろな物が見学できる。池には、色鮮やかな錦鯉が泳いでいた。

近くの水前寺観光センターで昼食を食べ、みやげものを買うなどして、13時45分に出発して帰路に着い
た。 熊本ICから、九州自動車道、大宰府ICから一般道博多駅前で若杉観光と別れの挨拶をして博多発
17時00分、のぞみ56号で18時30分、無事に福山駅に帰着した。 今年も菱の実会の旅行は天候に恵
まれ、全員元気で楽しい旅行をすることが出来ました。幹事さん、そして、旅行を楽しく盛り上げてくれた
皆様、本当にお世話になりました。来年も元気で再開出来ることを楽しみにしております。
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